日本語版 / 取扱説明書

GHOST

xDeep — 使う前によく読むこと

英語原本PDF (改訂3版・2015年)

GHOST

目次

01 はじめに5
02 CE認証9
03 安全のきまり11
04 GHOSTシステムの部品15
05 オプション: 外せる重り用ポケット19
06 オプション: トリム用ポケット21
07 調整23
08 タンクの取り付け27
09 タンクの取付高さを変える31
10 中圧ホースの接続35
11 潜る前の点検37
12 使い方39
13 潜った後の手入れ41
14 修理と点検整備43
15 仕様45

章の順番・ページ番号は英語原本と同じ。本文は日本語で要点をまとめ直したもの。図の枠の「原本◯ページ」を押すと、英語原本のそのページ(写真)が開く。

3
INTRODUCTIONはじめに015
GHOST

はじめに

このマニュアルは、きちんと講習を受けたダイバー向けの手引き。講習の代わりにはならないので、指導団体の認定を持っている前提で使う。分からない点はメーカー (xDeep・ポーランド / biuro@xdeep.pl / +48 12 44 66 998) に問い合わせる。

注意書きは2段階ある:

6
CE CERTIFICATIONCE認証029
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CE認証

EUの個人用保護具の指令 (89/686/EEC) と、浮力調整具の規格 EN1809:2001、ハーネスの規格 EN250:2003 に適合 (審査はポーランド船級協会)。認証は普通の空気 (酸素21%前後) での使用が対象で、ナイトロックスなど酸素の多いガスでの使用は認証の範囲外。

警告 EU以外の国では別の法律・規格があり得る。使う国の決まりを確かめること。
警告 BC (浮力調整具) は救命胴衣ではない。水面で顔が上を向く姿勢は保証されない。
10
SAFETY RULES安全のきまり0311
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安全のきまり

  1. 毎回潜る前に、BCを含む全器材を点検する (11章)。
  2. 不具合・傷・摩耗があるBCでは潜らない。正規販売店で直るまで使用中止。
  3. バディチェックで互いのBCの漏れや異常を目で確かめ、手順とハンドシグナルを事前に確認する。
  4. 意図せず浮上し始めたら、すぐBCの空気を抜いて浮上を止める・遅くする。
  5. 沈み続けて溺れないよう、BC以外の浮力源 (または重りを外す手段) を必ず用意する。BCを唯一の浮力源にしない。
  6. 重い物の引き揚げにBCを使わない。2kgを超える物はリフトバッグ等を使う。
  7. 直射日光・高温・鋭い物を避ける。
  8. BCの中の空気を吸わない (湿った内部に有害物や細菌がいる)。
  9. 救命胴衣ではないので、水面で気を失った時に備えて必ずバディと潜る。
  10. インフレーターホースを持ってBCを持ち上げたり引きずったりしない (修理不能な破損になる)。
  11. 10℃未満の冷たい水ではインフレーターが凍って空気が出っぱなしになるなどの異常が起こり得る。凍結時の緊急手順を事前に練習しておく。
危険 使い方を誤ると事故になる。上の全項目を守ること。
12
PARTS OF GHOST SYSTEMGHOSTシステムの部品0415
GHOST

GHOSTシステムの部品

大きく2つ: GHOSTの浮力袋 (ブラダー) と NextGENハーネス (M/XLの2サイズ・基本型と着脱しやすい型)。オプションで重り用ポケットやトリム用ポケットを付けられる。

図1 基本型ハーネス付きのGHOST
原本16ページで写真を見る
図2 デラックス型ハーネス付きのGHOST
原本17ページで写真を見る
図3 K型インフレーター
原本17ページで写真を見る
番号部品
1浮力袋 (ブラダー)
2肩ベルト
3腰ベルト
4V字の股ベルト
5インフレーターホース
6K型インフレーター
7過膨張防止の排気弁
8素早く調整・着脱するためのバックル (デラックス型のみ)

K型インフレーター: 衝撃に強い樹脂製で、弁は金属製なので全樹脂製より凍りにくい。ボタンは3つの役割:

16
OPTIONAL DROPPABLE WEIGHT POCKETSオプション: 外せる重り用ポケット0519
GHOST

オプション: 外せる重り用ポケット

腰ベルトに xDeep の2分割ウエイトポケット (3kg×2 または 6kg×2) を付けられる。取付はプレート中央の穴にボルト留め。

図4 2分割ウエイトポケットの取付位置
原本20ページで写真を見る
  1. 腰ベルトからバックル等を外す
  2. ポケットの所定の通し穴に腰ベルトのテープを編み込むように通す
  3. 付属ボルトでプレートに締める (ワッシャーを忘れない)
バックル寄りに付けたい等の特殊な場合はメーカーに相談。
20
OPTIONAL TRIM POCKETSオプション: トリム用ポケット0621
X

OPTIONAL TRIM POCKETSオプション: トリム用ポケット

要点: 通常は追加しなくても水平姿勢は取れる。厚いインナーのドライスーツのように重りの配分を変えたい時に足す物。

付ければスーツの種類に関係なく重心の位置を合わせ込める。GHOSTに使えるのは右の3種類。

1. 標準トリムポケット — 付け先はタンクベルト。同型のベルトを1本足せば、タンク上の任意の位置 (例: タンクスタンド) にも可。

図5. 標準トリムポケット

2. STEALTH 2.0 (サイドマウント器材) 用トリムポケット — 付け先は股ベルトの任意の位置。体が逆さに回りやすい人向け。

図6. STEALTH 2.0 のトリムポケット

3. プレート固定型トリムポケット — プレートの縁取りのある専用の穴を使って常設。

図7. プレートへのポケットの取付位置

22
ADJUSTING調整0723
GHOST

調整

一式で買うと組み上がった状態で届くが、最後に肩ベルトと股ベルトの長さを体に合わせる。

図8 肩ベルトとV字股ベルトの調整箇所
原本24ページで写真を見る
図9・図10 ベルトの調整
原本25ページで写真を見る
図11 着脱しやすい型の肩ベルト調整
原本25ページで写真を見る
サイズ目安の身長
M175cm以下
XL175cm超

NextGENハーネスは腰ベルトを締めると肩ベルトが自動で詰まる作り。調整は通常、買って最初のダイビング前とスーツを替えた時だけで済む。股ベルトは標準でV字 (圧が分散し、スクーター使用時も楽)。一本型が好みならメーカーに相談。

基本型の調整: テープ先の輪の大きさで長さを変える。

着脱しやすい型: 肩ベルトの端を引けば締まり、バックルの押さえを起こせば緩む。

合わせ方の目安

  1. 腰ベルトがちょうど腰の位置に来るように、プレートの高さと肩ベルトの長さを決める (高すぎ・低すぎは不快)。
  2. 腰ベルトは肩ベルトの上から締め、肩ベルトを体に押さえ付ける形。締めた後に肩ベルトの具合を見直す。
  3. 股ベルトは、腰ベルトを締めると下に引かれて股ベルトとY字になる長さに。
  4. 股ベルトを短くしすぎない (着る時に手で探しにくくなる)。
24
CONNECTING THE SCUBA TANKタンクの取り付け0827
GHOST

タンクの取り付け

巻末の仕様に合うタンクで使う (他のタンクも付くには付くが推奨しない)。

図12 80cfタンクの最適な取付高さ
原本28ページで写真を見る
図13 タンクベルトをバックルに通す (手順1〜4)
原本29ページで写真を見る

GHOSTの強みは、タンク内のガスの重心とBCの浮力の中心をそろえた時に出る。そうすると残圧に関係なくダイビング中ずっと水平姿勢が保てる。目印として浮力袋の中央に楕円の穴がある。この穴が、タンクの円筒部分 (バルブと首を除く) の真ん中に来るように付ける。原本の図は、暖かい海のダイビングセンターでよく使うアルミ80cfタンクでの最適な高さの例。

この位置だとファーストステージに頭が当たる場合は、9章の方法でBCとアダプターごと下げる。

タンクベルトは原本の図13 (4段階) のとおりにバックルへ通す。

危険 付け方が悪いとタンクが外れ、重大事故や死亡につながる。取付は念入りに確かめる。
危険 取り付ける前にタンクベルトを十分濡らす。乾いたままだと水中で緩んでタンクが抜けることがある。
28
CHANGING THE TANK’S MOUNTING HEIGHTタンクの取付高さを変える0931
GHOST

タンクの取付高さを変える

小柄な人はファーストステージに頭が当たり、視界が狭まり姿勢も崩れがち。ただタンクを下にずらすだけでは良くない:

図14 取付ボルト
原本32ページで写真を見る
  1. ガスの重心に対してBCが高すぎる位置になり、姿勢が悪くなる
  2. 上のベルトがタンクの円筒部に掛からず、タンクが抜けて事故になるおそれ

GHOSTは、BCとシングルタンクアダプターをハーネスに対してボルト3本で付け替えられるので、姿勢と安全を保ったままタンクを下げられる。

  1. アダプターからタンクベルトを外す
  2. アダプターの溝の内側にあるナット3つを外し、アダプターをBCごとハーネスから外す
  3. ボルトをプレートの穴から抜き、下げたい分だけ別の穴に差し替える
  4. BCとアダプターを付け直す
  5. ボルトが穴から抜けないよう押さえながら、ワッシャーを入れてナットを締める
危険 ボルトの締めが不十分だとタンクがBCから外れる。3本とも正しく締まっているか確かめる。
32
CONNECTING THE LP HOSE中圧ホースの接続1035
GHOST

中圧ホースの接続

インフレーターは、付属の中圧ホースでレギュレーターのファーストステージの中圧 (LP) ポートにつなぐ。ホース先の金具のスリーブ (外側の筒) を軽く引き (手順1)、そのままインフレーターの差込口にはめる (手順2)。

図15・図16 中圧ホースの接続 (手順1・2)
原本36ページで写真を見る
危険 必ず中圧ポートにつなぐ。高圧 (HP) ポートにつなぐと重傷や器材破損になる。
警告 インフレーターに送る圧力は 6〜15 bar。つなぐ前にレギュレーターの中圧がこの範囲か確かめる。
36
PRE-DIVE INSPECTION潜る前の点検1137
GHOST

潜る前の点検

同じ日にすでに潜っていても、潜るたびに毎回行う。

  1. テープ・バックル・外袋・中圧ホースを中心に、摩耗がないか見る。
  2. 外せる部品 (ボルト・弁・ホースの接続部・シングルタンクアダプター) がしっかり締まっているか。
  3. 口での給気: マウスピースをくわえ、排気ボタンを押しながら息を吹き込み、容量の半分以上まで膨らませる。
  4. 給気ボタンを押し続け、排気弁が独特の音を立てて自動で開くことを確認。ボタンを離したら給気がすぐ止まること。
  5. 排気弁のひもを引くと空気が抜けること。
  6. 給気ボタンで膨らませ、排気ボタンでマウスピースの穴から空気が出ることを何回か確認。
  7. 満タンに膨らませて15分置く。しぼんでいたら、正規サービスで直るまで使わない。
  8. 潜降中、遅くとも水深3mで止まり、バディと互いに漏れがないか目で確かめる。
外袋の表面に泡が出ても、生地の中や内袋との間に残った空気のことがあり、必ずしも漏れではない。
38
OPERATION使い方1239
GHOST

使い方

危険 ボートや岸から深い所へ飛び込む前に、給気ボタンで膨らませておく。十分膨らませずに入ると溺れるおそれ。
危険 浮上や水深の変化が速すぎると減圧症になる。浮力調整に注意し、浮上速度の上限を守る。
40
POST-DIVE MAINTENANCE潜った後の手入れ1341
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潜った後の手入れ

警告 すすぐ時に給気ボタンを押さない。湿気や汚れが弁に入って故障の元になる。
警告 濡れたまま十数時間以上放置しない。
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REPAIR AND MAINTENANCE修理と点検整備1443
GHOST

修理と点検整備

利用者が直せる部品はない。注油や消耗部品の交換を含む修理は、メーカー認定の技術者 (正規サービスセンター) に任せる。部品はメーカー純正だけを使う (見た目が同じでも性質が違い、寿命を縮めることがある)。利用者ができる手入れは真水ですすぐことだけ。洗剤・クリーナー・溶剤は使わない。ひどい汚れはメーカーに相談。

警告 200ダイブごと、ただし少なくとも年1回、正規サービスセンターでオーバーホールする。
44
SPECIFICATION仕様1545
GHOST

仕様

項目値
浮力17 kg
形一枚袋のドーナツ型 (トロイダル型) BC
袋の生地コーデュラ 1100 dtex
取付ボルトの間隔11インチ (27.94 cm)
重さ (ハーネス除く・乾燥時)0.65 kg
インフレーターK型・使用圧 6〜17.23 bar (250 PSI)
使えるタンクシングルタンク・15 L・直径 140〜220 mm
使用温度 (空気)−20〜60℃
使用温度 (水)−2〜40℃
原本の仕様表は「空気」「水」の行と温度の並びがずれて印刷されています。水が−20〜60℃はあり得ないので、上では空気=−20〜60℃・水=−2〜40℃として載せています。
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GHOST USER MANUAL 改訂3版 — 日本語版

英語原本PDF