GHOST目次
| 01 はじめに | 5 |
| 02 CE認証 | 9 |
| 03 安全のきまり | 11 |
| 04 GHOSTシステムの部品 | 15 |
| 05 オプション: 外せる重り用ポケット | 19 |
| 06 オプション: トリム用ポケット | 21 |
| 07 調整 | 23 |
| 08 タンクの取り付け | 27 |
| 09 タンクの取付高さを変える | 31 |
| 10 中圧ホースの接続 | 35 |
| 11 潜る前の点検 | 37 |
| 12 使い方 | 39 |
| 13 潜った後の手入れ | 41 |
| 14 修理と点検整備 | 43 |
| 15 仕様 | 45 |
章の順番・ページ番号は英語原本と同じ。本文は日本語で要点をまとめ直したもの。図の枠の「原本◯ページ」を押すと、英語原本のそのページ(写真)が開く。
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GHOSTはじめに
このマニュアルは、きちんと講習を受けたダイバー向けの手引き。講習の代わりにはならないので、指導団体の認定を持っている前提で使う。分からない点はメーカー (xDeep・ポーランド / biuro@xdeep.pl / +48 12 44 66 998) に問い合わせる。
注意書きは2段階ある:
- 危険 (DANGER) = 守らないと死亡・重傷につながる状況
- 警告 (WARNING) = 器材の破損や重傷のおそれ、または誤った危険なやり方
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GHOSTCE認証
EUの個人用保護具の指令 (89/686/EEC) と、浮力調整具の規格 EN1809:2001、ハーネスの規格 EN250:2003 に適合 (審査はポーランド船級協会)。認証は普通の空気 (酸素21%前後) での使用が対象で、ナイトロックスなど酸素の多いガスでの使用は認証の範囲外。
警告 EU以外の国では別の法律・規格があり得る。使う国の決まりを確かめること。
警告 BC (浮力調整具) は救命胴衣ではない。水面で顔が上を向く姿勢は保証されない。
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GHOST安全のきまり
- 毎回潜る前に、BCを含む全器材を点検する (11章)。
- 不具合・傷・摩耗があるBCでは潜らない。正規販売店で直るまで使用中止。
- バディチェックで互いのBCの漏れや異常を目で確かめ、手順とハンドシグナルを事前に確認する。
- 意図せず浮上し始めたら、すぐBCの空気を抜いて浮上を止める・遅くする。
- 沈み続けて溺れないよう、BC以外の浮力源 (または重りを外す手段) を必ず用意する。BCを唯一の浮力源にしない。
- 重い物の引き揚げにBCを使わない。2kgを超える物はリフトバッグ等を使う。
- 直射日光・高温・鋭い物を避ける。
- BCの中の空気を吸わない (湿った内部に有害物や細菌がいる)。
- 救命胴衣ではないので、水面で気を失った時に備えて必ずバディと潜る。
- インフレーターホースを持ってBCを持ち上げたり引きずったりしない (修理不能な破損になる)。
- 10℃未満の冷たい水ではインフレーターが凍って空気が出っぱなしになるなどの異常が起こり得る。凍結時の緊急手順を事前に練習しておく。
危険 使い方を誤ると事故になる。上の全項目を守ること。
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PARTS OF GHOST SYSTEMGHOSTシステムの部品0415
GHOSTGHOSTシステムの部品
大きく2つ: GHOSTの浮力袋 (ブラダー) と NextGENハーネス (M/XLの2サイズ・基本型と着脱しやすい型)。オプションで重り用ポケットやトリム用ポケットを付けられる。
| 番号 | 部品 |
| 1 | 浮力袋 (ブラダー) |
| 2 | 肩ベルト |
| 3 | 腰ベルト |
| 4 | V字の股ベルト |
| 5 | インフレーターホース |
| 6 | K型インフレーター |
| 7 | 過膨張防止の排気弁 |
| 8 | 素早く調整・着脱するためのバックル (デラックス型のみ) |
K型インフレーター: 衝撃に強い樹脂製で、弁は金属製なので全樹脂製より凍りにくい。ボタンは3つの役割:
- 給気ボタン = タンクの空気をBCに入れる
- 排気ボタン = BCの空気を抜く/口で吹き込む時に押す
- マウスピース = 抜く空気の出口・口で吹き込む口
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OPTIONAL DROPPABLE WEIGHT POCKETSオプション: 外せる重り用ポケット0519
GHOSTオプション: 外せる重り用ポケット
腰ベルトに xDeep の2分割ウエイトポケット (3kg×2 または 6kg×2) を付けられる。取付はプレート中央の穴にボルト留め。
- 腰ベルトからバックル等を外す
- ポケットの所定の通し穴に腰ベルトのテープを編み込むように通す
- 付属ボルトでプレートに締める (ワッシャーを忘れない)
バックル寄りに付けたい等の特殊な場合はメーカーに相談。
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OPTIONAL TRIM POCKETSオプション: トリム用ポケット0621
XOPTIONAL TRIM POCKETSオプション: トリム用ポケット
要点: 通常は追加しなくても水平姿勢は取れる。厚いインナーのドライスーツのように重りの配分を変えたい時に足す物。
付ければスーツの種類に関係なく重心の位置を合わせ込める。GHOSTに使えるのは右の3種類。
1. 標準トリムポケット — 付け先はタンクベルト。同型のベルトを1本足せば、タンク上の任意の位置 (例: タンクスタンド) にも可。
図5. 標準トリムポケット
2. STEALTH 2.0 (サイドマウント器材) 用トリムポケット — 付け先は股ベルトの任意の位置。体が逆さに回りやすい人向け。
図6. STEALTH 2.0 のトリムポケット
3. プレート固定型トリムポケット — プレートの縁取りのある専用の穴を使って常設。
図7. プレートへのポケットの取付位置
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GHOST調整
一式で買うと組み上がった状態で届くが、最後に肩ベルトと股ベルトの長さを体に合わせる。
NextGENハーネスは腰ベルトを締めると肩ベルトが自動で詰まる作り。調整は通常、買って最初のダイビング前とスーツを替えた時だけで済む。股ベルトは標準でV字 (圧が分散し、スクーター使用時も楽)。一本型が好みならメーカーに相談。
基本型の調整: テープ先の輪の大きさで長さを変える。
- 伸ばす = テープの端を先にストッパー (止め具) に差し込み、輪の側から余りを引き出す
- 縮める = 逆に、輪の側を先にストッパーに入れ、端の側から余りを引き出す
着脱しやすい型: 肩ベルトの端を引けば締まり、バックルの押さえを起こせば緩む。
合わせ方の目安
- 腰ベルトがちょうど腰の位置に来るように、プレートの高さと肩ベルトの長さを決める (高すぎ・低すぎは不快)。
- 腰ベルトは肩ベルトの上から締め、肩ベルトを体に押さえ付ける形。締めた後に肩ベルトの具合を見直す。
- 股ベルトは、腰ベルトを締めると下に引かれて股ベルトとY字になる長さに。
- 股ベルトを短くしすぎない (着る時に手で探しにくくなる)。
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CONNECTING THE SCUBA TANKタンクの取り付け0827
GHOSTタンクの取り付け
巻末の仕様に合うタンクで使う (他のタンクも付くには付くが推奨しない)。
GHOSTの強みは、タンク内のガスの重心とBCの浮力の中心をそろえた時に出る。そうすると残圧に関係なくダイビング中ずっと水平姿勢が保てる。目印として浮力袋の中央に楕円の穴がある。この穴が、タンクの円筒部分 (バルブと首を除く) の真ん中に来るように付ける。原本の図は、暖かい海のダイビングセンターでよく使うアルミ80cfタンクでの最適な高さの例。
この位置だとファーストステージに頭が当たる場合は、9章の方法でBCとアダプターごと下げる。
タンクベルトは原本の図13 (4段階) のとおりにバックルへ通す。
危険 付け方が悪いとタンクが外れ、重大事故や死亡につながる。取付は念入りに確かめる。
危険 取り付ける前にタンクベルトを十分濡らす。乾いたままだと水中で緩んでタンクが抜けることがある。
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CHANGING THE TANK’S MOUNTING HEIGHTタンクの取付高さを変える0931
GHOSTタンクの取付高さを変える
小柄な人はファーストステージに頭が当たり、視界が狭まり姿勢も崩れがち。ただタンクを下にずらすだけでは良くない:
- ガスの重心に対してBCが高すぎる位置になり、姿勢が悪くなる
- 上のベルトがタンクの円筒部に掛からず、タンクが抜けて事故になるおそれ
GHOSTは、BCとシングルタンクアダプターをハーネスに対してボルト3本で付け替えられるので、姿勢と安全を保ったままタンクを下げられる。
- アダプターからタンクベルトを外す
- アダプターの溝の内側にあるナット3つを外し、アダプターをBCごとハーネスから外す
- ボルトをプレートの穴から抜き、下げたい分だけ別の穴に差し替える
- BCとアダプターを付け直す
- ボルトが穴から抜けないよう押さえながら、ワッシャーを入れてナットを締める
危険 ボルトの締めが不十分だとタンクがBCから外れる。3本とも正しく締まっているか確かめる。
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CONNECTING THE LP HOSE中圧ホースの接続1035
GHOST中圧ホースの接続
インフレーターは、付属の中圧ホースでレギュレーターのファーストステージの中圧 (LP) ポートにつなぐ。ホース先の金具のスリーブ (外側の筒) を軽く引き (手順1)、そのままインフレーターの差込口にはめる (手順2)。
危険 必ず中圧ポートにつなぐ。高圧 (HP) ポートにつなぐと重傷や器材破損になる。
警告 インフレーターに送る圧力は 6〜15 bar。つなぐ前にレギュレーターの中圧がこの範囲か確かめる。
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PRE-DIVE INSPECTION潜る前の点検1137
GHOST潜る前の点検
同じ日にすでに潜っていても、潜るたびに毎回行う。
- テープ・バックル・外袋・中圧ホースを中心に、摩耗がないか見る。
- 外せる部品 (ボルト・弁・ホースの接続部・シングルタンクアダプター) がしっかり締まっているか。
- 口での給気: マウスピースをくわえ、排気ボタンを押しながら息を吹き込み、容量の半分以上まで膨らませる。
- 給気ボタンを押し続け、排気弁が独特の音を立てて自動で開くことを確認。ボタンを離したら給気がすぐ止まること。
- 排気弁のひもを引くと空気が抜けること。
- 給気ボタンで膨らませ、排気ボタンでマウスピースの穴から空気が出ることを何回か確認。
- 満タンに膨らませて15分置く。しぼんでいたら、正規サービスで直るまで使わない。
- 潜降中、遅くとも水深3mで止まり、バディと互いに漏れがないか目で確かめる。
外袋の表面に泡が出ても、生地の中や内袋との間に残った空気のことがあり、必ずしも漏れではない。
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GHOST使い方
- 水面: 入水前 (または浮上直後) に給気ボタンで、排気弁が開くまで膨らませる。
- 潜降: インフレーターを頭より高く上げて排気ボタンを押す。抜きすぎると沈み続けるので慎重に。
- 中性浮力: 給気・排気ボタンでその水深に合わせる。給気は短く押し、足りなければ短く何回かに分けて押す。抜く時はインフレーターを頭より上に。
- 浮上: 浮上が速すぎると減圧症になる。上がるにつれて膨らむ空気を排気ボタンで少しずつ抜き、速度を抑える。
危険 ボートや岸から深い所へ飛び込む前に、給気ボタンで膨らませておく。十分膨らませずに入ると溺れるおそれ。
危険 浮上や水深の変化が速すぎると減圧症になる。浮力調整に注意し、浮上速度の上限を守る。
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POST-DIVE MAINTENANCE潜った後の手入れ1341
GHOST潜った後の手入れ
- 外す順番: 重りをポケットから出す → 中圧ホースをインフレーターから外す → タンクを外す。
- 水抜き: 排気ボタンを押しながら口で膨らませ、排気弁が一番下に来る向きにする。ひもを引きつつ手でBCを押して水を出す。水が出なくなるまで繰り返す。
- すすぎ: 海水やプールで使ったら毎回、内外を真水でよくすすぐ。お湯は使わない。内側は排気ボタンを押してホース等で約1/4まで真水を入れ、何回か回してから上の手順で水を抜く。
- 乾燥: 毎回しっかり乾かす。満タンに膨らませ、乾いた風通しのよい暗い場所に吊るす。直射日光・高温は避ける。
- 保管: 少し膨らませて吊るし、乾いた暗い場所へ。鋭い物・油・燃料・溶剤から離す。
警告 すすぐ時に給気ボタンを押さない。湿気や汚れが弁に入って故障の元になる。
警告 濡れたまま十数時間以上放置しない。
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REPAIR AND MAINTENANCE修理と点検整備1443
GHOST修理と点検整備
利用者が直せる部品はない。注油や消耗部品の交換を含む修理は、メーカー認定の技術者 (正規サービスセンター) に任せる。部品はメーカー純正だけを使う (見た目が同じでも性質が違い、寿命を縮めることがある)。利用者ができる手入れは真水ですすぐことだけ。洗剤・クリーナー・溶剤は使わない。ひどい汚れはメーカーに相談。
警告 200ダイブごと、ただし少なくとも年1回、正規サービスセンターでオーバーホールする。
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GHOST仕様
| 項目 | 値 |
| 浮力 | 17 kg |
| 形 | 一枚袋のドーナツ型 (トロイダル型) BC |
| 袋の生地 | コーデュラ 1100 dtex |
| 取付ボルトの間隔 | 11インチ (27.94 cm) |
| 重さ (ハーネス除く・乾燥時) | 0.65 kg |
| インフレーター | K型・使用圧 6〜17.23 bar (250 PSI) |
| 使えるタンク | シングルタンク・15 L・直径 140〜220 mm |
| 使用温度 (空気) | −20〜60℃ |
| 使用温度 (水) | −2〜40℃ |
原本の仕様表は「空気」「水」の行と温度の並びがずれて印刷されています。水が−20〜60℃はあり得ないので、上では空気=−20〜60℃・水=−2〜40℃として載せています。
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GHOST USER MANUAL 改訂3版 — 日本語版
英語原本PDF